アカギ

3人目の客人として赤木を訪れた銀次。実は彼自身ガンを再発し死に怯えていた。そんな銀次に赤木しげるが語りし壮大な生命の物語。その死生観はまるで導師のようであり、銀次の魂を救うのであった。

赤木しげるがアルツハイマーに罹患し、それ故に安楽死を選ぶ決断を知り複雑な思いを隠せないひろゆき達。まず赤木との最後の語らいの場に赴くは、本葬儀を任された金光住職だ。旧友同士の交差する想い…。

裏世界の利権をかけた「東西戦」から9年の月日が流れていた。ひろゆきはサラリーマンとして地道に生活していたが、生き甲斐も無く惰性で生きている。そんな折、赤木しげるの訃報が飛び込んできた…。

アカギの退場に納得がいかず食い下がる“愛弟子”ひろゆき”に、赤木しげるは自分の思いを語り出す。「俺は…たとえ勝つにしろ負けるにしろ、赤木しげるとして勝ち、赤木しげるとして負けたい」と…。

日が昇り水入りとなった東西戦決勝は、その夜再開された。東1局、原田が先制リーチをかけるも不発に終わる。そして東3局、6枚目の白で原田が国士無双をあがるという異例の決着に、赤木しげるは物申した。

東西の裏プロが鎬を削る東西戦決勝も半荘10回戦に突入した。天以外は全員マンガンを振れば箱割れするという場面を迎え、原田にドラポンが入る。そんな中、アカギは怯むことなく危険牌を打つのだが…。

莫大な利権をかけた「東西戦」決勝の開幕局、肩に力が入るひろゆきに好配牌が押し寄せた。だが、聴牌を果たすも原田の仕掛けに日和り悪手を連発する。そんな未熟な若者にアカギは珠玉の言葉を贈った。

窒息の国士を見切り字一色に向かう鷲巣に対し、秘術を尽くし抗うアカギ。だが、鷲巣は驚異の神通力を発揮して、後はウイニングランを待つばかりだったが…。ついに長かった王と悪魔の戦いが決着する！

6回戦南3局、大量の血液を抜かれ生死を彷徨う鷲巣だが、打倒アカギへの想いを胸に復活を遂げる。迎えたオーラス、異様な牌の偏りもあり両者に好牌が押し寄せた。王と悪魔が織り成す黙示録の扉が今開く。

最終6回戦南3局、アカギは修羅の鬼博打が実り海底で鷲巣を討ち取る。死に至る採血を阻止すべく部下がごねる中、鷲巣は己の矜持に従い潔く採血を受託する。そんな鷲巣にアカギは意外なエールを送った。